本作の真相 ・ 設定資料 [ 2 ]  


後書きやキャラクターの真相を設定資料を交えて公開しています
どうぞごゆっくりおたのしみください



※※ 注意 ※※

本ページは、「 本編のネタバレ 」を多く含みます。
本編ご視聴後の閲覧をおすすめいたします。







▼  L A S T


「 僕たちの恨みは、必ず晴らす 」

――――― イラスト : 「 サヤカ・レイジ・トモエ 」

衝動的になにか欲しいものがあった時、人は一瞬、今の所持金や自分の所有物を思い浮かべて
どう行動すべきか考えることがあるかと思います。
「買っちゃいなよ」と悪魔がささやき、「無駄遣いはダメ、買わないで」と天使がささやき、
彼らの議論を加味して、人は最終判断を下します。(大げさかな……)

本作でのサヤカやレイジ、トモエ達のつながりは特殊なものですが、
私達も、熟考した結果「こうしよう」と思っていても、時と場合によっては何かの作用で
考えてもみなかった行動や選択をすることがあると思います。
頭の中に誰かがいるというのは、ファンタジー的な発想ではありますが、意志や考えがブレず、自己を保つというのは
難しいもので……
本編に、日常のなにかしらの出来事を重ね合わせて見て頂ければ、また何か発見があっておもしろいかと思います。




―――――


      ▼ 「 トモエ・サヤカ 」 ( 出演キャスト様・スタッフ公開時 )

      → 公開時期が春だったので、桜を描きました。
     桜には「華やか」な一面から「儚さ」、叶わないことに対して一途に思い続ける
     「哀れさ」みたいなものが感じられます。この二人は、秋よりも春が似合うかなと思います。




      ▼ 「 アリス・レイジ・トラゾウ」 ( プロローグ先行公開時 )

      → レイジは、面倒見が良い一面があります。(本編ではその点が見えづらいですが……)
     トラゾウは、下のプロフィールのような生い立ちにあるので、レイジの一面を知り、良く懐いていたのかなあと。
     アリスもそうです。
     
     トラゾウは、『黒猫』で『頭でっかち』。マスコット的な要素のあるキャラクターとして描きましたが、
     今回、本編に登場させることができて嬉しかったです。




      ▼ 「 メインキャラクター 」 ( PV公開時 )

      → サヤカだけが、足を止めている。他のキャラクターは前へと歩を進めている構成にしました。
     (そういう意味では、ミギワやユリ、ニカイも足を止めていなければいけませんが、
     そうすると全体として浮いて見えてしまうので、今回はサヤカだけとしました)

     ルナティックの ” ルナ ” にある「月」は、「海、深海、精神が沈む場所」を連想させます。
     本編では、サヤカがレイジとトモエに意識を支配されるシーンや
     アリスと言う器(うつわ)にサヤカの精神が眠るラストがあり、
     「月」と「海」は本作でかなり重要で、本編内の重要なシーンやイラストに持ってくることになりました。

     しかし、海=青色なのに、本ページやイラスト内では赤よりの色を使用する機会が多かったです。
     ” ルナティック ” と言うのが、「狂気性や異常な状況、危険で妖しげな雰囲気」を内包しているように、
     下のような ” 赤い水槽で泳ぐ魚 ” と言うのは、本作をよく表しているのではないかと思います。




      ▼ 「 レイジ・アリス・トモエ 」 ( 本編公開時 )

      → レイジとトモエがアリスに何かを囁いているような構成にしました。
     サヤカの脳が全移植されているアリスは、「苦しみから逃れたい」と思うサヤカの自我が
     いつ戻ってしまうか分からない状況にあります。
     イラストには、レイジとトモエがサヤカの意識を封じていると言う意味も込めました。





▼  C H A R A C T E R
     キャラクター設定(非公開部分)


※キャスト様への配布資料から一部抜粋(追記、修正があります)

思惑 …… 思っていることや、考えていること
目的 …… 成し遂げたいこと、目指したいこと



― サヤカ ―  CV: 梨雛 様



本名 時枝 サヤカ(トキエダ サヤカ)
性別 女性
年齢 27歳
身長 157cm

* 真相 *

カズヒトの妻であり、彼を殺した犯人。レイジとトモエの母親。

カズヒトの研究の実験体で唯一の成功例。

医者の娘で、カズヒトとは見合い婚。
彼とは歳が離れていたが、恐ろしい研究にのめり込み 豹変する前のカズヒトのことを、愛していた。

サヤカの脳には、つなぎ目に電子機械を使用し、
レイジとトモエの脳が3分の1ずつ移植されている。(サヤカ自身は自分の脳の3分の2を失っている)
これにより、サヤカは脳(意識)を通じてレイジやトモエと意思疎通ができる。

サヤカの脳は3分の2を、レイジとトモエに支配されているようなもの。
(本来ならば、サヤカの人格は3分の1しかないのだが、
普段は、レイジとトモエがサヤカへの支配を解いているので、
彼女は、” サヤカ ” という人格を保っていられる)

サヤカはレイジとトモエを何よりも大事に思い、信頼していた。
カズヒトの研究による痛みや苦しみから逃れるため
彼らに彼女自身の意識を委ねることが多かった。

カズヒトにより時枝邸の地下に6年余り幽閉され、脳移植の実験対象にされていた。
その苦痛に耐えかね、彼を殺害。

本編では、レイジとトモエがサヤカの痛覚や記憶の一部を
制御しているために、サヤカはある意味では普段通りの生活を送れている。
しかし、サヤカ自身は生身の人間であり、カズヒトの度重なる実験(手術)により命が短い。

* 思惑 *

レイジとトモエを(自分の子供として)愛しており、彼らに幸せになってほしいと願っている。

カズヒトを殺してしまった罪を重く感じており、自分はどうなってもいい、死んでもいいと感じている。
→ そういった ” 死にたい ” という意識すら、レイジとトモエが
サヤカの脳を支配して、忘れさせている


* 目的 *

意識を手放し消え去りたいと願っており、そのために月の丘へ向かおうとしていた。
→ 月の丘から身を投げ、自殺しようとしていた


― レイジ ―  CV: 成海 修司 様



本名 時枝 レイジ(トキエダ レイジ)
性別 男性
年齢 不詳(見た目は、26か27歳)
身長 179cm

* 真相 *

サヤカとカズヒトの息子。
アリスの父親。

サヤカへの脳移植に適合させる「脳」を得るために、
カズヒトによって作られた人間。

サヤカの脳には、電子機械をつなぎ目に使用し、
レイジの脳の3分の1が移植されている。
(レイジはサヤカの脳に移植された自分の「脳」と、
もともとある自分の「脳」を使用し、生命を維持している)

この実験により、サヤカの意識や痛覚・視覚などの感覚を
一部、制御することができる

トモエも、レイジと同じ方法で、脳の一部がサヤカに移植されているため、
二人が結託すれば
サヤカの思考を覗き、意識を乗っ取ることができる

DNAは、サヤカとカズヒトのものを受け継いでいる。
(レイジは、カズヒトに似ている)

レイジとトモエは、サヤカとカズヒトから生まれた人間だが、
実験(脳移植の手術や術後の生命維持)に耐えられるように
生まれた直後から、サヤカと同じ年齢まで身体の成長を早める必要があった。
そのため、急速な成長をさせる過程で補いきれない
身体や臓器の一部には、他の人間のものが移植されている。
(※時枝邸の親族失踪事件に関連)


生身の人間ではあるのだが、サヤカを守るために、通常の人間より死ににくい。
(老化が遅く、傷の再生が早い)

→ レイジとトモエは、
実験体としてのサヤカを政府から守るため、そして、
(サヤカ自体は、度重なる脳移植実験により寿命が短いので)
実験の成功例となる「サヤカの脳」を「他者」へ引き継ぐために、カズヒトによって作られた。

サヤカによってカズヒトが殺されるまで
サヤカ・レイジ・トモエの3人は、時枝邸の地下に幽閉されていた。

* 思惑 *

幽閉されている間も、意識として常に傍にいて、
レイジやトモエを愛してくれていたサヤカを
サヤカが思う以上に愛している。

→ サヤカは、レイジとトモエを「子供」として愛しているが、
彼らは、サヤカを「女性」として愛している。

サヤカを傷つける者は許さないどころか殺したいと思っており、
カズヒトのこともものすごく恨んでいた。
実際、サヤカがカズヒトを殺害するのは不測の事態で、
本当は、レイジがカズヒトを殺害する予定だった。


ミギワのことは、最終的に彼の起こした行動によって、
対等な存在として認めている。

シイナのことは、
政府にたてをついてでも自分たちを救いたいと言われ、
最終的には、彼の正義に心が揺れる。

アンナは、時枝家のメイドで
地下に幽閉されていたレイジ達の世話をしていた。
→ レイジは、牢屋から抜け出すためにアンナの望みを一つ叶えると約束している。
(本編でのレイジとアンナの会話を参照)
アンナに対して、恋愛感情は無い。


* 目的 *

本心は、サヤカを生きながらえさせ、自分の手で幸せにしたいと思っているが、
(サヤカの寿命が短いことを知っているので)本意ではないが、
カズヒトに命じられるまま、サヤカの「脳」を政府から守るために行動している。

→ レイジが、サヤカの次に大事なものは、
長く幽閉されている間、サヤカやトモエと ” 意識共有の場 ” となっていた、
「サヤカの『脳』そのもの」


トモエのことも「家族」として大事に思っている。
当然ながら家族愛はあるが、恋愛感情は無い。

→ サヤカもトモエも大事で
サヤカの脳を他者(アリス)へ引き継がなければ
サヤカの脳に移植されているレイジ達の脳も死ぬことになってしまう。
それは、レイジやトモエの死にも直結するため、
生前、牢屋でカズヒトがレイジに指示した通りの方法を取る他なかった。


※ カズヒトに命じられた、レイジとトモエの
最終の目的は、下記のキャラクター「アリス」をご参照ください。


― トモエ ―  CV: 佐野 裕理 様



本名 時枝 トモエ(トキエダ トモエ)
性別 女性
年齢 不詳(見た目は、26か27歳)
身長 175cm

* 真相 *

サヤカとカズヒトの子供。
アリスの母親。

サヤカへの脳移植に適合させる「脳」を得るために、
カズヒトによって作られた人間。
見た目や体つきは男性に見えるが、性別は女性。

自分が女性であること自体を恨んでおり、
全くの男性として振る舞っている。女性らしい素振りは ほとんど無い。

サヤカの脳には、電子機械をつなぎ目に使用し、
トモエの脳の3分の1が移植されている。
(トモエはサヤカの脳に移植された自分の「脳」と、
もともとある自分の「脳」を使用し、生命を維持している)

この実験により、サヤカの意識や痛覚・視覚などの感覚を
一部、制御することができる

レイジも、トモエと同じ方法で、脳の一部がサヤカに移植されているため、
二人が結託すれば
サヤカの思考を覗き、意識を乗っ取ることができる

DNAは、サヤカとカズヒトのものを受け継いでいる。
(トモエは、サヤカに似ている)

レイジとトモエは、サヤカとカズヒトから生まれた人間だが、
実験(脳移植の手術や術後の生命維持)に耐えられるように
生まれた直後から、サヤカと同じ年齢まで身体の成長を早める必要があった。
そのため、急速な成長をさせる過程で補いきれない
身体や臓器の一部には、他の人間のものが移植されている。
(※時枝邸の親族失踪事件に関連)


生身の人間ではあるのだが、サヤカを守るために、通常の人間より死ににくい。
(老化が遅く、傷の再生が早い)

→ レイジとトモエは、
実験体としてのサヤカを政府から守るため、そして、
(サヤカ自体は、度重なる脳移植実験により寿命が短いので)
実験の成功例となる「サヤカの脳」を「他者」へ引き継ぐために、カズヒトによって作られた。

サヤカによってカズヒトが殺されるまで
サヤカ・レイジ・トモエの3人は、時枝邸の地下に幽閉されていた。

* 思惑 *

サヤカを深く愛しており、
彼女が幸せになるためなら何でもする気でいる。

→ サヤカは、レイジとトモエを「子供」として愛しているが、
レイジとトモエは、サヤカを「女性」として愛している。

物理的な力については、レイジの方が強いと考えており
自分は頭(戦略面)で貢献しようと思っている。

実際、サヤカの周りには彼女を狙う者が潜んでいる可能性があり、
分析や推察役を買って出ていた。

サヤカをかごの鳥の様に愛したいのだが、
長く時枝邸の地下に幽閉されていた彼女には、
その寿命が尽きるまで「自由」にさせてあげたいと言う思いがあった。
そのため、サヤカに危険はあったが(細々としたフォローをしつつ)
遠巻きに見守っていた。

レイジのことは、好きか嫌いかで言えば「嫌い」(大嫌いではない)、
「気にくわない」と思っている。
(自分がレイジの立場だったら)サヤカとの子供を産み、
その子供とサヤカと幸せに暮らしたいとまで考えている。

→ レイジが、サヤカやトモエ3人での幸せを望むなら、
トモエは、サヤカを独占したい意識が強い。
「サヤカを幸せにしたいという思い」と、自分の「外見」と「性別」が合っておらず、
気が狂ってしまいそうになるのを必死に抑えている。


* 目的 *

自分1人ではサヤカを幸せにできないので、
レイジと協力して、政府からサヤカの脳を守ることと、
サヤカを残酷な世界から解放(記憶や意識を放棄)させ、
幸せにしたいと思っている。

→ サヤカにとっては、「死ぬことが幸せ」なのだが
レイジやトモエにとっては、どのような形であれ
「サヤカが自分達と一緒に生き続けることが幸せ」だと考えている。

トモエが、サヤカが月の丘で死ぬつもりだったという事を確信し、
「がっかりだよ」と言ったのも、彼女がトモエ達の心情(信条)を裏切ったから。

サヤカを誰よりも想うトモエが彼女に求めているものもまた、
(サヤカにとって)重いものだった。


※ カズヒトに命じられた、レイジとトモエの
最終の目的は、下記のキャラクター「アリス」をご参照ください。


― ミギワ ―  CV: みかづき 様



本名 ミギワ
性別 男性
年齢 28歳
身長 180cm

* 真相 *

表の顔は、俳優・実業家。世間の知名度はかなり高い。
裏の顔は、政府特務脳科学機関(通称:GSB)ターゲット追跡部隊の司令塔。
主にGSBに所属している研究員の監視任務にあたっている。

GSBにより、遺伝子操作で生み出された人間。
→ 政府からの命令で表では政界への介入目的のために、世間の知名度や人気を上げていた。

GSBの研究員だった時枝カズヒトの監視任務に就いており、
カズヒト亡き後、時枝邸の地下で行われていた研究の実態や関係者の調査を行っていた。
→ この調査で、ミギワは自分と同じような境遇である レイジやトモエの存在を知り、
クロキを通じて彼らに協力を申し出る。


* 思惑 *

政府により遺伝子操作で作られた人間であり、普通に生まれてきた人間の様に暮らすことはできず、
政府の犬として彼らの命令に従い、動かなければならなかった。
→ 政府のトップは、”普通に生まれてきた人間”で構成されていた。
ミギワは、最初から政府(やGSB)に従う気など無かった。

ユリはミギワの部下だが、 ユリに対し恋愛感情は無い。
(慕ってくれていたことには気づいていたかもしれないが
自分に好意が向けられていたことについては、ミギワの生い立ち故 分からなかった)

* 目的 *

ミギワ達の部隊がサヤカ達を追跡する前線に立つことで、
万が一の場合は ターゲット(サヤカ達)の情報を全て消し去り、 部隊も壊滅させれば良いと考えていた。
→ 最後は、レイジ達に望みを託して死んでしまう。

政府のやり方にも懐疑的で、彼らから生み出された自分の存在にも疑問を持っていた。
本編のラストでは、ユリやその場にいた部隊を殺害し、自らも死を選んだ。
政府への真相と実態の追及をレイジとトモエに委ね、自身は政府へのせめてもの反抗として
今回の行動を実行することとなった。



― シイナ ―  CV: 散単 亜琉多 様



本名 シイナ
性別 男性
年齢 29歳
身長 176cm

* 真相 *

天才肌で学者タイプ。 頭の堅い一面もあるが、指摘を受ければ理解を示すし、
何だかんだと面倒見もよく、困った人を放っておけない性格。

元々は、警視庁捜査1課のエリート刑事。有名大学を卒業し、警視庁へ入庁。
階級や手柄などには興味が無く、社会を広く見渡し、捜査は足で地道に行い、
難解な事件を紐解いていく事に自分を役立てていきたいと考えていた。

「時枝邸変死体事件」に対する、警察の捜査の早期打ち切りや、
時枝邸に関連する事件への不信感を持ち、刑事を辞めて、独自に動ける探偵事務所を開いた。
持ち前の頭の良さと、地道な調査で時枝邸事件の真相を追う。

* 思惑 *

時枝邸事件の真相の解明をするために、行動。

本編の終盤、シイナは、レイジとトモエの「最終の目的」は、
彼らのどちらかがサヤカとの子供を作り、その子供を守っていく事だと考えていた。
→ しかしトモエから、「僕は男じゃない」と告げられ、その考えが覆ることになる。

真相を追うにつれ、サヤカ・レイジ・トモエの境遇や、政府の思惑を知ることになる。

ハルトのことは、彼自身に才能や素質があることを見抜いていて、
シイナの事務所に採用をしている(ハルト自身はそのことに気づいていないが)
→ 今までシイナの周りには、ハルトのような性格の人間がいなかった。
たまにどう扱ったら良いか分からないこともあるが、
シイナにとってはそのこと自体が新鮮で、最近では自分よりも頼もしさ感じるハルトと、
これからも一緒に仕事をしていきたいと考えている。

* 目的 *

時枝邸事件の真相の解明とその裏に潜む真実を確かめるために、行動している。
→ 最終的には、レイジやトモエからの言葉で時枝邸で起きた事件の真相にたどり着き、
政府にたてをついてでも、サヤカや彼らを守りたいと思うようになる。


― ハルト ―  CV: 桃夜 葉月 様



本名 ハルト
性別 男性
年齢 23歳
身長 172cm

* 真相 *

私大の法学部卒。定着した生活を好まず、居酒屋でアルバイトをしていたところ、
シイナ探偵事務所のスタッフ募集を見つける。
今では、シイナ探偵事務所のアルバイト兼居候。

自分の意思がはっきりしており、時にはシイナが考えもしなかった疑問や自身の考えをぶつけることがある。
捉えどころのない人物であるかのように振る舞っているが、根は真面目で、熱い男。

* 思惑 *

シイナのことを尊敬しており、居候の恩もあってか、
徹夜仕事が多い彼の調査に(文句を言いながらも)貢献している。

シイナには才能があり、自分にはそれが無いと思っている。
彼の隣に立つのは自分で良いのかと、思う時がある。
→ しかし、才能が無いならば努力して出来る限り
追い付けばいいじゃないかと考えている。

* 目的 *

シイナが刑事職を捨ててまで固執する事件に興味があり、彼の調査の手助けをする。


― ユリ ―  CV: 紅茶好きの人 様



本名 ユリ
性別 女性
年齢 27歳
身長 163cm

* 真相 *

表の顔は、タケダ総合商社に勤めるOL。
裏の顔は 政府特務脳科学機関(通称:GSB)ターゲット追跡部隊の部隊員であり、ミギワの部下。

GSBにより、遺伝子操作で生み出された人間。

GSBの研究員だった時枝カズヒトの監視任務に就いており、
カズヒト亡き後、時枝邸の地下で行われていた研究の実態や関係者の調査を行っていた。

→ カズヒトに委託をしていた研究自体が政府にとってかなりの極秘案件であり、
政府の上層部は、ミギワやユリにカズヒトの研究に関わる関係者をつきとめ殺すように指示を出していた。
しかし、ミギワに「今は監視だけにしておけ」と 殺害を止められていた。(ミギワは、政府を裏切っている)

(ミギワには止められていたが)上層部からの指示で
サヤカを自動車事故に見せかけて殺そうとするが未遂に終わる。

→ 部下にサヤカの車のシステムをいじり暴走させるように命令をしていたが、
サヤカがあの大事故にもかかわらず死ななかったことを疑問に思い、
時枝邸の地下を再調査。彼女に協力者がいる疑惑が浮上した。
しかし、協力者が誰であるかまでは行きついていなかった。

* 思惑 *

”遺伝子操作によって生まれた人間”に”人権”は無い、と思っている。
事実、ユリもミギワも政府の下で犬として働かされるだけで、
普通の人間と同じような生活が送れることは無い。

ユリは、現状を変えるため、同じ境遇でありながら
自分よりも優秀で尊敬しているミギワを上層部のポストへ就かせ、自分達の立場を変えていきたいと望んでいた。
人としてもミギワのことを愛しており、 彼の地位が上がるのならば、
部隊として任務を遂行するのために何でもする気でいる。

* 目的 *

ミギワの役に立ちたい一心で、政府からの指示に忠実に行動する。
サヤカの命を狙っている。


― ニカイ ―  CV: NEGI 様



本名 ニカイ
性別 男性
年齢 27歳
身長 178cm

* 真相 *

元、時枝邸の使用人。時枝邸で起きた事件後は職を転々とし、ある時 知り合ったユリの紹介で
タケダ総合商社で働くこととなる。

アンナのことは同じ使用人として知っていたが、
時枝邸の地下で起きていたことについては知らされていなかった。

ごく稀にしか姿を見せず、見る度にやせ細っていくサヤカの姿に
何かあるとは思い、時枝邸内を探っていた所、ある晩
地下で幽閉されているサヤカを発見。
脱出をさせるが、彼女は牢屋を飛び出しどこかへ向かってしまう。

サヤカの後を追うと、血まみれで倒れているカズヒトの傍にサヤカやアンナ、
そして初めて見るレイジ、トモエがいた。
→ 一瞬、レイジとトモエがカズヒトを殺したように見え、トモエにも見つかりそうになり
一時、その場から逃げている。

サヤカが時枝カズヒトに嫁いできた時から、いけないとは思いつつも彼女の事が好きだった。
時枝邸で起きる様々な事件の全貌は掴みきれていなかったが、
しばらくの間、サヤカ・レイジ・トモエ達の動向を探っていて、
機会を見つけ、サヤカをレイジやトモエから引き離すつもりでいた。

→ サヤカの自動車事故は、ニカイには関係ない。
ニカイはサヤカの車をエンストさせ、レイジとトモエの隙を見てサヤカを助け出すつもりでいた。
その行動を、ユリに利用されてしまう。


* 思惑 *

サヤカの事が好きであり、大事な人だと思っている。
彼女を救いたいと思っているが、サヤカは自動車事故後から記憶喪失で過去の事を思い出せていない。
(サヤカは、ニカイが時枝邸の元使用人であることも忘れている)

サヤカの入院先で(初対面のフリをし)知り合うことで、
彼女に今の自分の職場(タケダ総合商社)を紹介し、影ながら見守っていた。

ニカイ自身は、ユリにタケダ総合商社での仕事を紹介されており、ユリの言動を見て度々あやしいと疑っていた。

* 目的 *

サヤカに、また明るい笑顔を見せてほしい、幸せになってもらいたいと思っている。


― アンナ ―  CV: 相澤 めり 様



本名 アンナ
性別 女性
年齢 27歳
身長 160cm

* 真相 *

時枝邸の元メイド。
現在は、クロキ医院の看護婦として働いている。

時枝邸では、地下に幽閉されていたサヤカ・レイジ・トモエの
世話係をしていた。
→ カズヒトからは、サヤカ達3人が牢屋から逃げ出さないように監視も任されていたが、
レイジと密通し、サヤカ達の仲間となり彼らに外の情報や逃げる手段を教えていた。


カズヒトがサヤカによって殺された夜、
レイジとトモエそれぞれの牢屋の鍵を開けた。
→レイジとトモエを開放し、レイジはそのままカズヒトを殺す気でいたが、
ニカイによって牢屋から脱出したサヤカがカズヒトを殺害した現場に
居合わせる。

→ 当時、現場にクロキはいなかったが、
レイジとトモエの指示で、アンナはクロキの元へ行くことになった。

* 思惑 *

レイジのことをひたすらに愛している。
もはやアンナ自身のものにすらなってほしくない、敬愛や傾倒に近い感情もある。

クロキが、レイジ達を苦しめていたカズヒトの研究に加担していたのを知っている。
レイジ達の指示が無くても、クロキが裏切らないように監視すべく彼の傍で働いている。
(クロキも、アンナがそういうつもりでいることを分かっている)

* 目的 *

レイジのため(レイジが行おうとしているカズヒトの「最終手段」の遂行のため)
に行動している。


― クロキ ―  CV: みそ汁 様



本名 クロキ
性別 男性
年齢 43歳
身長 174cm

* 真相 *

T大生命・機械工学部、K大医学部を卒業。
(カズヒトとは大学時代からの友人)

卒業後は医師免許を取得し、後にカズヒトの推薦で
時枝大病院の外科医として勤務。
裏では、カズヒトが行う研究の助手をつとめていた。

カズヒトの類まれなる才能に傾倒し、
彼の研究を手伝っていたが、今ではそれが間違った道であったと思っている。
カズヒトが殺された後は、サヤカ・レイジ・トモエへの罪滅ぼしのために行動している。

* 思惑 *

カズヒトが秘密裏に行っている研究が政府に知れれば、
いずれその研究成果が狙われ、カズヒトも殺されるだろうと思っていた。(クロキも例外ではなく)
→ カズヒトからもその話を聞かされ、彼が行っていた研究の成果(サヤカの脳)を
サヤカから他者へ引き継ぐ方法を教えてもらっていた。

カズヒトを尊敬していたが、彼が死んだことで、
研究が自分へ主に引き継がれることになり、この研究がどれほど恐ろしいものであったかを自覚することになる。

レイジやトモエは、自分が天才だと認める”カズヒトの子供”であり、
彼らに恐ろしさを覚え、また自分とは違う存在だと感じていた。

クロキ自身に才能はあるのだが、圧倒的な才能を持つカズヒトを前にし、
自分は凡人であり、天才には敵わないと考えている。(ハルトとは対照的な考え)


* 目的 *

カズヒト亡き後は、彼の遺言である研究の成果を残すための
「最後の手段」を永遠に繰り返していくべく、レイジとトモエに協力をする。

※ カズヒトに命じられた、レイジとトモエの
最終の目的は、下記のキャラクター「アリス」をご参照ください。


― カズヒト ―  CV: ムラカミハジメ 様



本名 時枝 カズヒト(トキエダ カズヒト)
性別 男性
年齢 42歳
身長 180cm

* 真相 *

T大の生命・機械工学部、K大の医学部をそれぞれ首席で卒業。
後に、時枝大病院の院長となった。
医学界では、脳科学研究の第一人者として有名。

政府特務脳科学機関(通称:GSB)の研究員で
冷凍保存された脳を他の個体(人)に移植し、その脳が持つ人格を
復活させる研究を政府から極秘に任されていた。

→ しかし偉人とはいえ、すでに過去となった故人の脳を蘇らせたところで、
それ以上の成果は生まれないと考えたカズヒトは、複数の脳を融合させて、
新たな「個体」を作ろうと試みていた。

→ 1人の人間の脳内に、複数人の意思が存在すればどうなるか。
万能な一個体を生み出せるのではないかと考え、クロキと共に研究を行っていた。

→ 結果、サヤカの脳を介してサヤカ・レイジ・トモエの3人は
意識の共有、共感を得られることが実験の成果として上げられたが、
長年の幽閉と実験に耐えかねたサヤカに殺されてしまう。

* 思惑 *

誰にも成し遂げられていない偉業を実現したいと言う強い思いがあり、
サヤカの脳移植実験はまさに、カズヒトが望んでいた偉業だった。

サヤカの脳移植の成果は、必ず誰かに狙われるであろうことも考え、
万が一の事態に備えながら研究を進めていた。

* 目的 *

カズヒトは、サヤカまたはレイジやトモエに殺されるだろうと思っていた。
そうではなくとも、サヤカの脳移植という研究が政府に知られれば、
自分の研究の成果(サヤカの脳)は奪われ、自分自身も政府に殺されるだろうと思っていた。

→ 少なくともサヤカの脳だけは守りたいと考えたが、
度重なる脳移植の手術により、すでにサヤカ自体の寿命が短くなっていた。

→ そこで、カズヒトはレイジとトモエを作り、
彼らの子供に、サヤカの脳を全移植させることで政府からサヤカの脳を隠そうと考えていた。
(トモエの外見を”男性”にしたのは、 上の方法が、政府に悟られないようにするためだった)



― アリス ―  CV: 香田 夏那 様



本名 時枝 アリス(トキエダ アリス)
性別 女性
年齢 推定5、6歳
身長 120cm

* 真相 *

レイジとトモエの間に生まれた子供。
(アリスはどちらかといえばトモエに似ている)

アリスには、サヤカの脳が全移植されている。
→ サヤカの脳は、元々、サヤカ・レイジ・トモエの3人の脳(それぞれ3分の1ずつ)で構成されている。

※ サヤカの脳の仕組みについては、 キャラクター「サヤカ」をご参照ください。

→ 故に、サヤカの脳がアリスに全移植された後、
アリスには、”アリス”という人格は無く、
”サヤカ”の人格(眠っている状態で、起きてはいない)が 3分の1だけある状態。


サヤカの今までの過去については、アリスの脳の残りの3分の2を占める
レイジとトモエの支配(記憶の制御)によって忘れており、
アリスは、まったく新しいアリスとして
レイジ・トモエ・クロキ・アンナと共に隠れ家で暮らしている。

→ レイジとトモエの間に生まれた子(近親相姦でできた子供)
であるため、クロキによる、サヤカの脳の全移植手術は
おおむね成功したと言っても良いが、(おそらく)短命であり 歩行不全などの障害も出てきている。

サヤカ・レイジ・トモエが月の丘へ行く途中の
休憩所で出会った黒猫の「トラゾウ」をサヤカ亡き後、継続して飼っている。

* 思惑 *

レイジもトモエもどちらも好き。 トラゾウも好き。

* 目的 *

みんなでいつまでも幸せに暮らしたいと思っている。


― トラゾウ ―



名前 トラゾウ
性別 メス
年齢 不明(サヤカに拾われた時には1歳か2歳)
体長 50cm(普通の猫よりちょっと大きめ)

* 真相 *

”誰からも可愛がられる猫”として
とある「研究所」で生み出されたが、普通の猫よりも顔がだいぶ大きく
”売り物にならない失敗作”として路上に捨てられ
あてなく彷徨っていた所を、たまたま通りがかったサヤカ達に拾われる。

現代の環境に適応するように
ほぼ人工的に作られた猫で、長命であり頑丈。

目つきが(ちょっとだけ)悪く
表情が読みづらい。人間に可愛がってもらうことが何よりも嬉しく
頬を染めて感情を表現する時がある。が、しかし黒猫なのでそこも分かりづらい。

トレードマークの大きな顔はトラゾウ自身とても気に入っているのだが、
他の猫たちと同様に可愛がってもらえられず、それがなぜなのか分からず
寂しい思いをしていたのだが、サヤカが自分を拾ってくれて
「かわいいかわいい」と育ててくれるので、サヤカの事が大好き。

飼い主が「アリス」になってからも、
サヤカがアリスであることを本能的に分かっており
今までと同様に可愛がってくれる彼女にとても懐いている。

アリスの次に、第一印象は怖かったが実は面倒見のいいレイジに懐いている。
なので、いつも冷ややかな目で見下ろしてくるトモエも
おそらく自分のことが大好きなのだろうと思い、
よく読書をしている彼の顔に飛びつくのもトラゾウの日課。

* 思惑 *

みんなに可愛がってもらいたいと思っている。

* 目的 *

本編で起こっている事については、
猫なのでよく分かっていないが、アリスたちと過ごす日々が
かけがえのないものであり、その日常がいつまでも続いてほしいと思っている。


― エキストラ 様 ―


□ アサカ  CV: 友ハル 様

年齢:20代後半

アサカ商事の社長で、シイナの友人。
飄々とした切れ者。
シイナの依頼で、サヤカに探りを入れる。

□ タケダ社長  CV: 福良野 亀一 様

性別:男性
年齢:60代後半

タケダ総合商社の社長。パーティー会場のステージ上で
100人程の客席に向かって朗々と祝辞を述べる。

□ 社員A  CV: 香田 夏那 様

年齢:20代後半

タケダ総合商社に勤める社員で、
ユリと同期。

□ 社員C  CV: 香田 夏那 様

年齢:20代前半

タケダ総合商社に勤める社員で、
ユリの後輩。
ユリと一緒に、パーティーの司会を担当している。

□ サヤカの上司  CV: 泊 進太 様

年齢:30代前半

タケダ総合商社に勤める社員で、サヤカの上司。
面倒見がよく、穏やかな性格。

□ 部下A  CV: 泊 進太 様

年齢:20代前半

GSB(政府特務脳科学機関)のターゲット追跡部隊の隊員で、
ミギワやユリの部下。(ユリと共に行動することが多い)

□ 部下B  CV: 泊 進太 様

年齢:20代後半

GSB(政府特務脳科学機関)のターゲット追跡部隊の隊員で、
ミギワやユリの部下。(主に、ミギワを補佐している)

□ アパートの管理人  CV: さくら 様

年齢:30代半ば

サヤカが暮らしていたアパートの大家。
最近、サヤカの事について尋ねに来る者が多く
うんざりしている。

□ 老婦人  CV: 椎名 結子 様

年齢:70代後半

クロキ医院に通院している。
おっとりとしていて優しそう。


□ 居酒屋の店員  CV: 椎名 結子 様

年齢:20代前半

サヤカとニカイが立ち寄った居酒屋の店員。
はきはきとしていて、とても明るい。


□ 店員  CV: 椎名 結子 様

年齢:20代後半

シイナとハルトが深夜に立ち寄った
”マスバーガー”店の店員。優しく穏やか。








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